交流プログラム
『作家が語る「島と作品・私はこう考えた」①と②』
自作を前に語る真部剛一さん(撮影:Dチーム/山本準)
当初予定していたプログラム『作家が語る「島と作品・私はこう考えた」』に加えて、実施数日前に現地で招聘者真部さんよりご提案いただき、ハート・アート・おかやまの田野智子さんにもご協力いただいて、「島と作品・私はこう考えた2(岡山での活動事例)」を追加で実施しました。
① 作家が語る「島と作品・私はこう考えた」
まずはじめのプログラムでは、招聘者・真部さんを含め、アクアート合宿参加の6作品を巡回し、それぞれの作品について作者に語っていただきました。このプログラムは、合宿参加者相互の理解を深めることと、作品に込められている思いを来場された方が感じとる手助けとなることを狙いとしていました。炎天下の海水浴場ですから、午前中とはいえ厳しい環境の中でしたが、作家さんの意識は高く、個々のお話の後には、必ず質問や意見が飛び出し、「詳しくは夜に交流会で」と進行側が促す場面もありました。特に皆さんが必ず触れていたのが、この西ノ島とどう関わりを考えたのかという点でした。招聘者、真部さんの場合はつぎのような感じでした。彼の作品「histream NISHINOSHIMA」は、長さ約180cm幅が約25cm厚み約5cmの透明なアクリルケースが波打ち際から数メートルのところで砂に半分埋められており、上から覗くと中を銀色の液体が波打っているというものでした。彼曰く「この銀の波はじつは瀬戸内の笠島でおこっている波の周期と同じです」とのこと。この作品は、ここと瀬戸内の島とのつながりを意識して設置されていました。

真部剛一作品「histream NIAHINOAHIMA」(撮影:桂秀也)
②「島と作品・私はこう考えた2(岡山での活動事例)」
招聘作家の真部さんには実作品だけでなく、ご本人の発案で②も実施していただきました。改めてこのフレキシブルで積極的な企画に感謝いたします。このプログラムには、真部さんのみならず、ハート・アート・おかやま/代表の田野智子さんもゲストとしてご参加いただき、同日の18時〜19時まで、アクアート合宿の宿舎にもなっていた町研修施設「若者宿」にて行いました。こちらは実行委員ほか関係者を対象に、岡山県で地域とアートが協力して行っている事業の実例を、映像や写真をまじえて紹介していただきました。特に真部さんがこの企画を希望された理由には、この紹介がきっかけなり当地、西ノ島の関係者が、今後アートを含めた活動をどうしていくのか考える場にしてもらいたい、という思いがありました。その考えは直後の交流会(直会)、そして会期終了までの数日間に、関係者に自然と浸透し始め、そこここで「来年どうしようか?」と言う会話が聞かれました。

②の会場風景(撮影:Dチーム/山本準)
両企画とも、実行委員だけでなく地元で興味をもって見守って下さっていた方々にも、これからの活動を考えるうえで、大きな刺激となったことは間違いありません。
----【開催概要】----
実施日: 2007年8月12日(日)
招聘者: 真部剛一(現代美術家、アートリンク・アートパーティ【岡山県岡山市】)
タイムテーブル:
10:00〜11:30:①作家が語る「島と作品・私はこう考えた」
会場:外浜海水浴場(島根県隠岐郡西ノ島町)
展覧会会場で、各作品を見てまわり、招聘者:真部剛一さんを含む参加作家それぞれが作品説明を行った。
18:00〜19:00:②「島と作品・私はこう考えた2(岡山での活動事例)」
会場:町研修施設「若者宿」(同町)
真部剛一さん、田野智子さんよるレクチャー。映像と写真を交えて岡山での活動を紹介。
※終了後、交流会
協力:田野智子(アートリンク・アートパーティ/代表)
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- 岡田毅志
- 美術家。1967年生まれ。京都府在住。京都市立芸術大学大学院美術研究科 終了。